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「園だより2月号」より
「意外なことから見える、育ち」
園長 六平 優子
日々、子ども達からの意外な発想には、驚かされたり、微笑ましく思ったり、感心させられます。
午前中鬼面作りをした日の給食の時の5歳児の子どもとの会話です。
子 「今日鬼面作ったんだ〜。また保育園に鬼やってくるじゃん。オレもも組さんの時は泣いてたよ
ね。園長先生覚えてる?」
私 「(鬼を見た瞬間固まり、泣いたのは覚えていましたが)そうだったかな?」
子 「そうだよ。オレ覚えているもん。」
私 「じゃあ、今年も泣いちゃうかな?」
子 「今年は泣かない。鬼が金棒振り回したら手で押さえて追い出すから」
私 「確かに鬼を追い払えるかもしれないけど、心の中の鬼を一緒に追い払うことが大事なことだ
よね」
子 「オレの中には鬼はいないよ。」
私 「え〜!! そうなの!? 神様みたいだね〜?どうして鬼がいないの?」
子 「オレは毎日トイレに流してるんだよ。」
私 「へ〜(意外な発想!! と納得)」
数日後お母様にそのお話をしたところ、「へ〜!! 面白い。意外な発想。なるほどねぇ。すごい!! 私も流そう!!」と楽しそうな表情で、お仕事に行かれました。
楽しそうに、嬉しそうにお話を聞いてくださった素敵なお母さん。子どもの発想に対して、大人だから、親だからとご自分の思いだけで解釈することのないお心を感じました。ご家庭でのお子さんとの関わりの姿が見えるようです。子どもは自分の思いや考えに感心を持って聞いてくれると一生懸命に伝えようとします。そして信頼のもとで安心しながら過ごし、素直に育つこと改めて思いました。
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