「太陽と情熱の国」とされるスペインは、太陽を黄色で表現します。そして国旗にも使われている黄色は、金や石油を産するスペインの豊かな国土の象徴とされています。
スウェーデンでは青と同様に好まれている黄色。国旗の十字だけではなく、郵便ポストや列車にも使われていることや、スウェーデンの国章に描かれている獅子に黄色が使われていることから黄色への畏敬を窺うことができます。
ゴールドに近いとされているドイツの黄色は、神聖ローマ帝国の「金地に黒の双頭の鷲」に由来していることから、現在の三色旗に使用されています。
仏教国であるタイは、国中にこの黄金色が溢れています。また、僧侶の色とされ、国王の宮殿や仏教寺院、釈迦像までに黄金色が使われています。
ベトナムの基本色は、国旗にも使われている赤と黄色です。黄色は、豊かな土地と実りの稲穂と貴金属を表現していたとされています。現在では、社会主義を表現し、ベトナムの街にはさまざまな黄色が溢れています。
五行説の中央の色とされる黄色。中国の大地の色、文明の母体となった黄河の色、代々の皇帝の衣服の色など、黄色は中国で最も貴重な色とされています。
画家であるフィンセント・ファン・ゴッホの名を冠した色名。クローム・イエローの絵具を使い、「ひまわり」などの作品を表現した黄色です。
18世紀オーストリア女大公マリア・テレジアンの名を冠した色名。彼女が好み、王室の避暑地の外壁や内装を塗装した淡い黄色に対する呼称です。