被害例/メイン画像

シロアリ被害を見分けるポイント

シロアリによる被害を受けた木材には、触れるとフカフカしている、あるいは穴が開いているといった特徴が見られます。
しかし、これらの兆候が見られるからといって、必ずしもシロアリの被害とは限りません。例えば、木材が単純に腐っている場合や、ヒラタキクイムシなどシロアリ以外の木材加害害虫による被害の可能性もあります。したがって、これらの特徴を見つけた際には、シロアリの被害かどうかを慎重に判断することが重要です。

シロアリ被害

①木の中がスカスカ

シロアリは木材を外側からではなく、まず内部に侵入してから内側を食べ進める習性を持っています。
風や太陽光を嫌うシロアリは、木材の中に独自の通路を作りながら、内部を徐々に食害していきます。 玄関框やドア枠の木材を、扉をノックするように軽く叩いてみてください。シロアリの被害が進んでいる場合、乾いた空洞のような音がすることがあります。

木の中がシロアリによってスカスカにされている

②泥の道

シロアリは「蟻道(ぎどう)」と呼ばれる道を被害箇所の表面に作ります。
この蟻道は、土とシロアリ自身の分泌物を混ぜ合わせて作られ、シロアリによる被害の特徴的な兆候です。木材の周りに土が不自然に付着している場合、それはシロアリの活動によるものである可能性が高いです。シロアリの蟻道は、土と唾液を混ぜて形成された、硬い粘土状の構造をしており、軽く触れても壊れることはほとんどありません。そのため、アリの仲間(例えばケアリなど)でもこの蟻道は容易に識別できます。

シロアリの糞や泥によって道のようなものができる