- タブー
- ►参拝方法
- ►お賽銭
- ►縁起のいい・悪い金額
知っておくべき神社でのタブー
- 《気枯れ(けがれ)の状態で行く》
神社とは、穢れ(けがれ)を忌み(いみ)嫌う場所です。
昔は、身内が亡くなった場合や体力を消耗している出産直後、生理中などは穢れの状態のひとつで
あるため神社に参拝してはいけないとされてきました。
穢れは「気枯れ」とも言い、気が枯れている=弱っていると考えられていたためです。
両親や愛しい人などを失い、気持ちが沈んで精神力が衰えている状態を「気枯れ」と言い表し、
その状態から立ち直るために精神や体を休養させられるよう、身内が亡くなった後の一定期間を
「穢れの期間」として定めていたのです。
生理や出産もこれと同じくいたわりの気持ちから、無理して参拝をしなくていいように参拝を
控える期間を設定したと考えられています。穢れにあたる期間に神社に行ってはいけないという
ことはなく、参拝する本人の体に負担がなければ問題ないようです。 - 《お辞儀をせずに鳥居をくぐる》
鳥居は、神様と人間の世界とを区別する結界のようなもので、鳥居より先は神様の領域となり、
神聖な場所を意味します。鳥居をくぐる前にお邪魔しますという気持ちをこめて一礼をし、
参拝を終えて退出するときも、鳥居を出た後に向き直って一礼をしましょう。 - 《参道の真ん中を歩く》
参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神様の通る道とされていますので、
真ん中は避けて左右どちらかに寄って歩きます。やむを得ず横切る時は軽く一礼をしたり中央で
向き直って一礼をしたりして、失礼にならないようにしましょう。 - 《お賽銭を投げ入れる》
お賽銭を、賽銭箱に遠くから投げ入れる方をよく見かけますが、神様に失礼にあたります。
優しくそっと入れるように心がけましょう。 - 《アニマル柄のアイテムを身に付ける》
神社は不浄を嫌うため、動物の殺生を連想させるヒョウ柄などのアニマル柄やレザーバッグ、
毛皮は避けましょう。例えフェイクであってもアニマル柄のアイテムは身に付けない方が無難です。
正装をする必要はありませんが、派手な服装や露出は避け、神様に対して失礼のない服装をするのがベストです。
また、帽子やサングラスなどを付けている場合、神社に入る時にははずすようにしましょう。 - 《犬をつれて行く》
ご家族の一員である愛犬を連れておまいりに行きたいと考える飼い主さんも多いと思いますが、
昔は動物は穢れの対象とされており連れて入ると神社という神聖な場所を穢すことになると考えられていました。そのため、今でもこの日本古来の風習や考え方を引き継ぎ、動物が境内に入ることは
禁止としている神社が多いです。 - 《生ものを持ち込まない》
神社では殺生がご法度なので肉や魚などの生物を持ち込むことは、失礼にあたります。
お買い物の帰りに立ち寄りたい時などは、注意が必要です。 - 《短時間でさっと済ませる》
参拝の際、神域にとどまりその土地の食べ物やお水を飲食することで、さらに神様の御利益を得ることが出来ると言われています。せわしなく参拝だけして帰るのではなく、2時間くらいを目安に
のんびりと散策するのが良いでしょう。