幼稚園や保育園などで正規職員として働くためには、幼稚園教諭第二種免許状・保育士資格を取得しなければなりません。これらの免許・資格を取得するには、実習へ行くことが必須条件となっています。卒業後に保育の現場で活躍できるよう、学校で学んだ知識や技術を現場で実際に活用していくことで実践力を身に着けていく場が実習です。
本学では、実習に向けた授業カリキュラムや実習指導センター事務室など、サポート体制も整っています。
実習の種類や時期は学科によって異なります。
幼児教育学科第一部・第二部は、幼稚園・保育所・施設の3種類、地域保育学科はさらに児童館を追加した4種類の実習を行います。
普段の授業等では話す機会が少ない他学科・他学年の人とも、実習先が同じになると一緒に行動する機会が増え、実習を通して交流関係がさらに広がっていきます。
1年次 | 2年次 | 3年次 | |
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幼児教育学科 第一部 |
11月幼稚園実習(前期) 2月保育所実習(前期) |
6月幼稚園実習(後期) 8月~9月施設実習 10月保育所実習(後期) |
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幼児教育学科 第二部 |
11月幼稚園実習(前期) 2月保育所実習(前期) |
6月幼稚園実習(後期) 8月~9月施設実習 10月保育所実習(後期) |
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地域保育学科 | 2月児童館実習※ |
11月幼稚園実習(前期) 2月保育所実習(前期) |
6月幼稚園実習(後期) 8月~9月施設実習 10月保育所実習(後期) |
実習では、幼稚園や保育園、施設、児童館に行き、実際に子どもたちと関わっていきます。実習先の子どもたちにとっては、実習生も1人の保育者です。実習中に困らないように、事前にしっかりと準備して実習にのぞむことがとても重要です。事前準備を頑張った分だけ自信がついていくので、実習先への電話のかけ方をはじめとする基本的なマナーはもちろん、ピアノや制作などの実技練習、日誌や指導案の書き方といった実習生として必要な知識や技術も、授業の中で学んでいきます。
実習園が決まったら、過去に先輩たちが書いてきた実習報告書を読んだり、実習園とオリエンテーションをおこなって、実習初日までに準備しておくことや注意事項などを確認したりと、実習に向けて本格的に動き始めます。
実習の種類や、実習先の種別等によって内容は異なりますが、ピアノの伴奏をして子どもたちと歌ったり、絵本の読み聞かせや行事のお手伝い、食事の調理や介助をしたりと、実習生の動きは様々です。
同じ実習の種類でも、それぞれの園や施設によってその実習内容は変わってくるので、その実習、その実習先だからこそ学べる貴重な時間を過ごすことができます。
日誌や評価票をもとに教科担当教員と面談を行い、次の実習や卒業後の進路に向けて継続しておこなっていくべきこと、または改善すべきことなど、実習を通して見えてきた自分自身の課題をふりかえります。授業では、実習先で起きて困ったことやその解決方法などを、グループワークを通して情報共有を行います。こうしたふりかえりをおこなうことで、次の実習に向けて、そして卒業後の進路に向けて、実習で得た経験や学びをさらに深めることができます。
また、実習を終えて感じたことや、準備しておくと良いことなど、直接後輩に伝える「実習報告会」もあります。先輩たちの話を聞いて、これから初めて体験する実習について、期待と不安でドキドキする場です。成功・失敗の経験から学んだことをこれからの実習に活かしてもらえるよう、先輩から後輩に向けたアドバイスを直接聞くことができる貴重な機会となっています。